START FROM END

HARDEST free magazine vol.37

HARDEST free magazine vol.37
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【HDM】’FLYER MASTER’ことEND君、約2年ぶりのインタビューですね!最近はどんなことをしてすごしてるの?
【END】あれから変わらずに絵を描く毎日ですよ! 最近は依頼も増えたし、自分の作品も描かないとだしで常にノンストップです。
でも行けるショーには 足を運んで友達と話したり飯食ったりと、普通な毎日を送ってます。
ただ確実に自分達のやりたいことの出来る場所が増えていってますね。
今は東日本大震災によって失われたものが多く、自分も周りの人も協力しあっています。
自分も実家が被災してますし、周りの友達も苦しい状況が続いています。だから自分に出来ることをしていきたいし、絵を通して前に進んでいければなと思っているよ。

【HDM】あれから少ししてアートブック’START FROM END’を出したけど、自分の作品を作品集として一つの形として出してみての感想や反響はどう?
【END】反響はメチャメチャありました! 自分でも1つの作品としてアートブックを出せたことが嬉しいし、周りの人達の協力も嬉しかったね。
出してか らは自分の世界を人に伝えるのが楽になったし、見た人もよりわかり易く受けとめてくれるのを実感してるよ。
実際、依頼も多くなったし、普段接しない人達 からのアプローチも受けたりと。
でも今の時代にこのような絵が好きな人が沢山いるって事が嬉しいです。
あと外国から来るバンドマン達にウケが良かった のが凄く印象的だったね。
アメリカでも今こういうタッチで描いている人が少ないってのもあるかもね。

【HDM】毎日絵を描いてるみたいだけど、自分的に何か成長したなとか、変わったなとかってある?
【END】うーん、より自由になった…かな。
自分の好きなタッチがより明確に絵になったり、キャラクターも増えたり(笑)。
昔のアメコミとかの タッチやフライヤーアートが好きだから、レターとのバランスを楽しんだりレター自体を絵に変えたりと、ほんと自由になった感が自分ではありますね。
洋服 ブランドからの依頼も多くなったし(DEVILOCK、MACKDADDY、THEILLEST、RULER、SEEDLESS、430 etc)、洋服にフライヤーアートを落とし込むなんてまるでバンドマーチみたいで面白いなって。
時にはデスメタルロゴなんてのも描いたり自分でも発見に 繋がるので良いですね!
あと最近はライス君の注文も多いから嬉しいね(笑)。
「ライス君描いて下さい」的なこと言われると何か申し訳ない様な気分にな るのはなぜ(笑)?

【HDM】なぜでしょう(笑)。ペン以外のツールも使ったりするようになった?
【END】基本はやっぱりペン。 でも最近はステンシルも少しやってるよ、なんかあのステンシル独特な雰囲気と細かい線が合わさるのが楽しいね。
あとは 前にESPYさんと話した時に「筆を使っても面白いし使いやすいから良いと思うよ!」なんて言われてから、少し筆にも興味がでてきた。
でもまだ慣れていないから試作段階かな(笑)。
描ける様になったら徐々に作品にしていくつもりです。
あとは色鉛筆でも描いているよ、THEILLESTのデニムパンツに付いている紙タグは自分が描いたアートワークなんだ! 見てみて下さい。
でも基本はやっぱりペン、こだわりと言うよりは自分らしい絵に仕上がるからね。
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【HDM】とにかく徐々にENDワールドが広がってるみたいだね!どんなのがあったか最近のアートワークを聞かせて!
【END】前までは周りの仲間たちのサポートでNUMBやETERNAL Bなどのアートワークが中心だったけど(今もだけど)、そこからの広がりでBRAHMANのアートワークもやるようになったんですよ。
2010年の1年を通してツアーフライヤー、ポスター、Tシャツのアートワークもやらせてもらったし、今もTシャツアートワークはどんどん出しています。
それって単にこ のバンドカルチャーが好きで生まれた特別な繋がりだから、全ての流れに感謝しています。
あと洋服ブランドでもDEVILOCKやMACKDDYなど、自分よりも上の代の人達にアートワークが伝わり、無理の無い流れでTシャツなどのアートワークを楽しんでいます。
DEVILOCKなんてパームボーイ (DEVILOCKのアイコン)とENDオリジナルキャラのライス君のコラボまでしたからね(笑)。
なんかそういった「自由」が出来る環境って素晴らしく思えるし、見ている人も自分も壁とかないから皆で楽しみたい。
自分がどんなものを描こうが心の中の芯がブレない限りきっと皆に分かってもらえると思う から。

【HDM】確かにそうだね。END君と言えばハードコアだけど、最近のイチオシの曲教えて!
【END】最近来日したTRAPPED UNDER ICEはやっぱカッコイイね! 新旧問わず現在を象徴しているような音楽で、周りの人も皆TUIは大好きだよ。
あ、最近またメロコア的なバンドも聴いてるよ! NO USE FOR A NAMEとかね。
THE LIVING ENDも大好きだね。
あとは昔から聴いているものが多いから、最近の情報がウトクなってきたかな…。
周りの人から情報とか聞かないと駄目だねー (笑)。
そう言えばNUMBが今ニューアルバム作りしているけど、それはかなり期待してる! 彼らの作る曲はどれもセンスが良いから早く聴きたいって感 じだよね! …でも実はジブリとか聴いてるよ(笑)。

【HDM】NUMB楽しみだね!そろそろ’START FROM END2′を出すらしいね?
【END】一応5月、6月に出す予定。
今回は2部構成にしようか迷い中で、出来ればそうしたい感じです。
今回も数量そんなに出ないから早いもの勝ちっ て事で。
前回買ってくれた人や買えなかった人、見てみたい人にまた見てもらえたらなと思っています。
少し先の話だけど7月17日(日)渋谷GAME で、渋谷のショップSHAFTの企画があるんだけど、そこで初のライブペイントします(笑)。
普段みんなが見ているグラフィティーとは違い、チマチマ描 いてるからどうなんだろ(笑)?
自分でもどうなるかわからないけど楽しんで描きたいですね。
とにかく細かいから時間がかかりそうだね! あとは下描きも多少しないと自分は駄目なんで大目に見てね(笑)。

【HDM】イベント終了までに描きあがるといいね(汗)。楽しみにしてるよ!じゃあ最後にEND君の言葉で締めてよ!
【END】今の世の中にまだまだ見てないアートやカルチャーは沢山あり、その1つとしてフライヤーアートも存在し、それを1つのアートとして発信して出来たらなって。
年上の人達が思い出す記憶や若い人達が思う新しい感覚として、この手描きのフライヤーアートが広がっていくことが自分への挑戦や成長に繋がっていくと思っています。
…ていうか単にこういうの好きだから好きだ~つって(笑)!
ではでは各ライブハウスなどでお会いしましょう! ぽいんす!

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